フジフイルムの高級コンパクトカメラ「クラッセW」

フィルムカメラ

フィルムメーカーのカメラはよく写ると言うけど、このカメラにも当然のごとくよく写る。

外観

クラッセWは「クラッセシリーズ」の2機種目として2006年に発売された。初代クラッセは2001年、本品は2006年、クラッセSは2007年の時系列になっている。

2006年といえば、カメラになんの思い入れがなかった我が家でもすでにデジタルカメラに移行していた年である。

しかもそんな状況にも関わらず、当時の富士フイルムは「ナチュラシリーズ」と「クラッセシリーズ」の2ラインも展開していた。

何故2ラインも展開されていたのか?

単なる憶測でしかないけど、フィルムメーカーとして到来するデジタル時代をどう立ち回るかと模索していたのだろうと思う。

そして今や化粧品に代表される新たな事業ドメインで会社を存続させている。企業ってのはどんどん社会環境に適用していかなければならないし大変ね。

富士フイルムの公式サイトによると本品の出荷終了は2014年となっており驚きを隠せない。

軍艦部

このカメラは操作性がいい。

ありがちなボダンではなくダイヤルでの操作がメインとなっており、視覚的にも感覚的にもわかりやすい。

電源スイッチは右にある大きなダイヤルが兼ねている。

「P」はプログラムオート。「2.8」から「16」は絞り優先AEとなっている。いたってシンプルな操作だ。

コンパクトカメラだからスナップ的使い方をするにはプログラムオートで十分かな。オートフォーカスカメラだからピンときたら押すだけ。何も考えない。

バックライト付

電球マークが記されたボタンを押すとバックライトが点灯する。

夜間や日陰で暗いところでも現在の設定がわかるようになっている。

背面

背面は余計なものがなくシンプルだ。

上部にあるボタンは日付の設定やフラッシュの設定などを行うときに使用する。

のぞき窓からは現在どのフィルムが入っているかがわかるようになっている。

内部

まだ新しい機種だけあってモルトもきれいな状態だ。

フィルム装填

フィルムは自動装填なので、差し込んで蓋を閉めるだけの簡単仕様。撮影終了後も当然自動で巻き戻しされる。

普段50年代のカメラを使っていると隔世の感があるね

レンズ

レンズ

レンズは広角の28mmでF2.8と明るいフジノンレンズが搭載されている。フジらしくスーパーEBCコーティングされており、色彩がきれいに表現される。

また最短撮影距離は30cmとかなり寄ることができるから、テーブルフォトでも活躍できる。カフェとかの暗めの屋内でもフラッシュがあるから安心。

ただ近距離はAFが迷いがちなので注意が必要かも。

右に付いているダイヤルは露出補正。ネガで撮影するときはラチチュード的にもプラス補正した方が楽しめるかも。

ファインダー

ファインダー

新しいカメラだけあってファインダーはスッキリ抜けている。

ファインダー内ではシャッター速度やF値が情報として表示され、使い勝手がなかなかいい。

電池

電池はCR-2

電池はCR-2を使用する。この電池は比較的どこでも売っており、入手性は高い。

作例

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

配達員。

さすが現代レンズ、よく写る。全体的にシャープな写りだ。

せっかくなんで日付機能も活用してみた。古いカメラにありがちな2019年12月31日までしか写しこみできない問題はとうぜん大丈夫。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

コルクタワー。

最短の30cm付近まで寄ってみた。コルクの質感がよくわかる。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

公園。

さすが現代レンズだけあってこの色のりの良さ。

芝生の緑色が手に取るように感じられる。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

ジャンクション。

青空はビックリするくらい青く表現される。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

園児たち。

空港に遠足できてたみたい。フェンスにしても植木の枝もちゃんと表現されている。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

図書館。

ちょっといやらしく明暗の激しいところ狙って撮ってみた。

結果はご覧のとおり。しっかり持ちこたえてくれている。優秀なレンズだ。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

飛行機。

28mmの広角だからプロペラ機ならしっかり収まってくれる。

タラップを使わず空港を歩いて搭乗するの好きなんよね。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

夕焼け。

このグラデーションたまらないね。階調表現が見事だ。

FUJIFILM KLASSE W + SUPER-EBC FUJINON LENS 28mm F2.8, Kodak ULTRAMAX 400

イルミネーション。

あまりフィルムで夜景を撮ろうって人は少ないと思うけど、手ぶれさえ用心すれば問題ない。

さいごに

最近は優秀なレンズが搭載されたコンパクトフィルムカメラの高騰が顕著だ。

コンタックスのコンパクトカメラなんて10万円は当たり前。T3なんてのは20万円近いプライスが付いている。

このクラッセWも多分に漏れずプレミア価格が付いてしまっていて、今だと10万円弱ぐらいかな?初代クラッセで5万円とか、ナチュラクラシカとかで7万円とかとんでもないことになっている。

問題はコンタックス然りクラッセ然り、いずれも電気式カメラだから壊れたら部品がないと修理ができないとこ。

このクラッセWは2006年発売と、フィルムカメラの中ではかなり新しいからまだ壊れないかもしれない。ただ初期生産モデルは15年経っているし、このプレミア価格で故障した場合のリスクをどこまで許容できるかだと思う。

カメラもレンズも非常に優秀だからどんどん使って欲しいけど、これから新たに購入しようとする場合はその辺をよく考えよう。

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