ブラックペイントに憧れてライカDⅡを買う

フィルムカメラ

ライカのカメラは憧れだけど、それがブラックペイントになればさらに憧れが増す。M型ライカのブラックペイントは高いけど、バルナック型のブラックペイントならお手軽だ。

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ライカDⅡ

正面。マウント上部の「0」はフランジバックが調整された証

1932年から発売されたモデルである。ドイツではⅡ型、アメリカではD型、日本では組み合わせてDⅡと呼ばれることが多い。

従来のA型(Ⅰ型)からの変更として、ライカでは初めて距離計が組み込まれるようになった。すばらしい。いわゆる一般的な実用的なカメラとしてはこの時点で完成したわけだ。

裏面

幸いグッタペルカに焼けは見受けられない。いやぁ、いいペイントだ。

この当時はブラックペイントが標準なんだけど、一部クロームモデルも存在する。ただロシアンライカに代表される偽物も多くて怖いね。

軍艦部

時代が経っているから象嵌が薄いのが多いんだけど、本個体はよく残ってると思う。マニアの方ならもっといい状態ものをお持ちだろうが、個人的には十分。

それにしてもこの塗りの良さ、特に光沢感はスゴいね。何回塗りを重ねたんだろうか。90年経ってるのにハゲが目立たない。左の巻き戻しノブなんて塗装に反射してるもんね。M型ライカよりも塗りはいいと思う。いやぁ、すばらしい。

シャッター速度はZ・1/20~1/500まで。1/500まで出れば実用十分だけど、実際の所は1/300ぐらいしかでないみたい。

この後にスローシャッターが搭載されたDⅢが発売された。ただ前面にスローシャッターダイヤルがあるのがアレなんで、全体の佇まいで考えるとDⅡが最高だと思う。ただDⅢはアイレットが付いてるからうらやましい。

ちなみにシリアルナンバー的には本個体は前期モデルに該当する。後期モデルになるとリバースレバーや距離計の固定ピンが異なるようだ。

ホットシューの「Germany」が消えずに残っているのがいい。

底蓋

この底蓋のキレイさスゴくない?鏡として使えそう。

底蓋内側

ドイツ語の説明図もキレイに残ってる。

ちなみに自分はテレフォンカードを使ってフィルム装填している。もともとはフィルムをカットして装填してたんだけど、あるカメラ屋さんでフィルム片が残るからやめた方がいいと言われやめた。

スプール

これも年季の入ったスプール。当時モノかな?

ファインダー

ファインダーはクモリなく澄み切っている。余計なものがないから見やすい。

距離計

距離計は二重像の分離が明確でピントがわかりやすい。

ファインダーもそうだけど、これだけキレイってことは元のユーザによって整備されたんだろうね。

レンズとの組み合わせ

ショートエルマートとの組合わせ

ニッケルのショートエルマーを着けてみた。キャップは当時モノだけど最高にしびれるね。この一体感がたまらない。

ショートエルマーとの組み合わせ

カメラがコンパクトだからショートエルマーがなおさら似合う。たまらん。

さいごに

このカメラもいつものカメラ屋さんにあった。相変わらず値札はないから店主と交渉なんだけど、なるほどという感じで買えない値段ではなかった。みなさんもご承知のように、こういうのは一期一会で次がない。「いい!」と思ったら買うしかないんだ。

勢いに任せて買っても、幸いライカは売却するときもいい値段が付くからありがたい。購入障壁を低くしてくれる。

今回は美品が手に入って大変満足なんだけど、このカメラはキズつけそうで持ち出せない。コレクションとして置いておくことになると思う。

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