New FM2じゃなくてノーマルのFM2の方。
実用本位、質実剛健
ニコンと言えばFシリーズだと思うけど、このFMシリーズも見劣りしない。
機械式シャッターで金属幕、露出計内蔵、電池は汎用的なLR44、ファインダーも交換可能。なによりFやF2より軽くて機動性に優れる。
「撮影する」ということを、とことん突き詰めたカメラだと思う。
シャッター速度は1/4000まで
このカメラを使うと言い訳ができないから困る。B・1から1/4000まで出れば撮れないシチュエーションが思い浮かばない。
どんな場面でも撮れてしまうから、上手く撮れなかったら完全に腕のせいだ。
この写真なんて真夏のカンカン照りのなかで開放気味で撮ってるけど、4000まであるFM2だから撮れる写真だと思う。
明るくてピントの山がわかりやすいファインダー
ミノルタのX-700に搭載されているアキュートマットにも感動したけど、あれは明る過ぎてピントの山が分かりにくかった。
その点本機のファインダーはアキュートマットに比べて暗いが、ピントの山は分かりやすい。
標準のスクリーンでも満足なんだけど、FM2はスクリーン交換式なので、ぜひそのメリットを享受したい。
本機の後継機にハイブリッドシャッターを搭載したFM3Aがあるけど、FM3a用のスクリーンが本機にも搭載可能で、これがまぁなんと、ピントのわかりやすさはそのままに、ぐんと明るくなるのだ。すばらしい。
ただFM3A用のスクリーンを入れると露出計が1段分ズレるみたいなので注意が必要。NEW FM2ならば大丈夫みたい。
自分がカメラで重視しているのはファインダーであって、撮影するという行為に直結する部分だと感じている。暗くてわかりにくいファインダーだったら、どんなけ被写体がよくても撮影しようと思わないでしょ。
現在は結構人気で高値安定
この個体は電池ボックスが破損しているので1万円と安価で売られていたものだ。
当初はそのまま使っていたが、FM2がどんどん高騰してくるし、もしかしたら修理代を乗せても相場より安くあげられるのではないかと下心が出てしまった。さらに修理するぐらいだったらと、いっそオーバーホールに出すことにした。
部品代を合わせて23,000円ほど要したが、このカメラはそれだけ費用を掛ける価値があるだろう。・・・相場より高くなったけど。
新品で買えるアクセサリー群
ニコンという会社はすばらしい。80年代製造のカメラで使えるアクセサリー群が未だ新品で購入できる。しかしながら先日、仙台ニコンでの製造中止ニュースが流れたように、会社の経営状況が芳しくないので、そろそろしたら終売になる可能性がある。新品で買える内に買っておきたいね。
ファインダーは全面マットがいい。
視度補正レンズも新品が買える。
使ってみて
FM2は教科書的カメラと呼ばれているらしいけど、確かにそうだと納得できる。撮れないシチュエーションがほぼないから、ひたすら撮って腕を磨くだけ。オーバーホールしたし、あと20年ぐらい使っていきたいね。
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