ロケットみたいな東京光学のレンズ「Topcor 5cm F3.5 固定鏡胴」

レンズ
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概要

無限遠

東京光学のレンズである。

L39マウントであり、昭和光学から発売されていたレオタックス用に造られたレンズであろう。

焦点距離は50mmで明るさはF3.5、当時の標準的性能である。

先代のトプコールは沈胴式レンズでありエルマーのような見た目をしていたが、固定鏡胴になった途端、この特徴的なロケットにも見えるデザインである。好き。

距離はフィート表記であり輸出メインで考えていたのだろうか。

最短

レンズを繰り出すとこんな感じ。

標準レンズなのでそこまで伸びることはないが、余計にロケットのように見えてきた。

絞り調整は一番先端の部分で。前玉のすぐ後ろに絞り羽根がある。

前面

真正面からみると、花びらのように優美に思えてくる。側面から見た時のロケットのような勇ましさは何処へ。

レンズはコーティングされおり、青紫系のものが使われている。

絞り

絞りはF3.5〜F16。絞り羽根は10枚…たぶん…。結構枚数が多め。

カメラに装着

Leica DⅡ

レオタックスではないが、本家のバルナックライカに装着。ちょっとレンズが大袈裟かな。

Leica M4

ライカM4にL/Mリングを使用して装着。これはよく似合っていると感じる。いいアクセントになってるよね。

作例

Leica M4 + Topcor 5cm F3.5, FUJIFILM400
Leica M4 + Topcor 5cm F3.5, FUJIFILM400
Leica M4 + Topcor 5cm F3.5, FUJIFILM400
Leica M4 + Topcor 5cm F3.5, FUJIFILM400
Leica M4 + Topcor 5cm F3.5, FUJIFILM400
Leica M4 + Topcor 5cm F3.5, FUJIFILM400

何の知識もない時に購入した「Topcor-S 5cm F2 中期型」の写りにハッとさせられて以来、トプコールのレンズが大好きなんだけど、正直このレンズにもハッとさせられた。

都会的で無機質な被写体なので普通なら硬い絵になるところ、何というか湿度のある絵というか油絵のような感じに思え、作品に昇華してくれる感じがした。それは決してボヤけてるからではなく、ピントの合っているところは凛とした写りをしている。これは何とも楽しい。

実はこの個体、「がたつき」と「キズ多め」ということでB級品扱いであり、わずか1,000円で購入したもの。それがこの写りをするんだから病みつきになってしまうよね。これだからこの趣味はやめられない。

見た目で惹かれ、写りで惹かれ、東京光学のレンズはたまらないわ。

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