50mm標準レンズで撮っていると、ちょっと画角が狭く感じてくる。「もう少し広く撮れたらなぁ」と思う場面もチラホラ。
そうなると自然に広角レンズ欲が高まってくるわけで、自ずとカメラ屋さんに足が向いてしまう。狙いは35mmか28mmの単焦点広角レンズ。
カメラ屋さんへ買いに行く
さっそく近くの中古カメラ屋さんを覗くと、F2.8で明るめの28mm単焦点レンズが並んで居るのが確認出来た。
棚から出してもらうと、ぱっと見た感じ光学にキズ・クモリはない。外観もキレイである。
店主曰く、これはNew MDと呼ばれるレンズでミノルタSRマウントの最後の製品群だそうな。筐体や安っぽいがコーティングはしっかりしていてコントラストは高めとのこと。
お値段も飲み会でちょっと飲み過ぎましたって感じぐらいだったためお持ち帰りしてきた。
外観
ゴム巻きでプラスチックが多用されているため見た目はチープだが非常に軽量である。右端の出っ張りは絞りロックだ。よく目立つ。
最短撮影距離は0.3mとよく寄れる。広角なので物撮りにいいかもしれない。
絞りはF2.8~F22まで。Pモードに対応したカメラで撮影する場合、緑色で刻印されているF22にセットする。
X-700に組み合わせてもよく似合う。軽量、コンパクトセットでスナップシューターになれそう。
光学
口径は49と小さめ。New MDからROKKORの記載が省略されたためシンプルだ。
店でチェックしたとおりキズ・クモリはなかった。よかった。
絞り羽根は6枚であることがわかる。それにしても後玉が小さい。
作例
予想外に優秀な写りをしていて驚いた。
例えば飛行機雲を撮った写真だと、夕焼けのグラデーションがキレイに表現されていて色のりはいいし、常香炉の写真だと合焦した参拝者が浮かび上がっている。当たり前だが絞れば線がキレイに描写されている。
さすがに太陽に向けるとハレーションやゴーストが発生しているが、それでも全面にうわぁってほどにはなっていない。周辺減光もあるけどご愛嬌じゃないかな。
そしてなによりお値段が手頃である。
中古カメラ店の店主曰く、一時期はミノルタのレンズは見向きもされなかったと言っていたけど、それはもったいない話だなぁと現像上がりに感じた。
広角は手軽に撮影できるし、ここまで写るなら常用していきたい1本になった。
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