Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VMを買う

レンズ

ライカM4を買ったのはいいものの、Mマウントのレンズがない。

ライカは広角レンズである程度絞ってパシャパシャ撮るカメラだと思うので、できれば広角レンズが欲しかった。

しかし、みなさんもご存じのとおり、ライカの広角レンズは高い。F2のズミクロンだと20万後半から30万。F1.4のズミルックスだと40万円・・・。最近はF2.8のズマロンも20万弱する。ちょっと尋常じゃないよ。

そのなかでコシナが製造するフォクトレンダーのウルトロン35mmは1つの選択肢になるのではないかと思って買った。

ちょうどPayPay祭りで安く買えた。

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外観

ULTRON 35mmはもともと2019年に初代が発売された。
コシナ曰く本品の属する「Vintage Line」は、クラシックな外観に最新の光学を組み合わせたレンズシリーズとのこと。

初代もクラシカルな印象だったが、2021年にスタイルが変更されたこのTypeⅡが追加され、よりライカの往年レンズ、というかズミクロンのようなスタイルになった。

コンパクトであるが、真鍮で出来た筐体は非常にずっしりしている。言い方を変えると、密に詰まっている感じがある。事実、真鍮製となったTypeⅡは初代に比べ40g増加した210gとなっている。

キャップには誇らしくフォクトレンダーとある。

フードは別売りなので要注意。

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これは本レンズに合わせて作られたフード。

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フォクトレンダーの汎用フード。

キャップを外した。フォーカシングレバーが非常に印象的。スタイルはまさに6枚玉ズミクロンのようだ。

銘板は驚くほどシンプルで、逆にシンプルすぎるのかフォントの主張が少し強く感じてしまう。

レンズの内側の出っ張りはゴムだ。キャップとかでレンズにキズがいかないように保護しているのだろう。ちょっとなぁ・・・。

口径はΦ39と小さめ。

Bitly

手元の同じ真鍮製の50mmと並べたみた。35mmだけあってコンパクトさが際立つ。

本レンズの明るさは控えめのF2である。明るさまでズミクロンと同じだ。ただ2021年発売のレンズと考えると暗い。それ故に開放でも安定した写真が撮れるようになっているのだろうと想像できる。
開放からしっかり撮れるレンズ、いいじゃない。

同じコシナから出てるレンズで、本レンズよりも開放値が明るくてしかも安い「NOKTON classic 35mm F1.4 II」もある。こちらはズミルックスをモチーフにしていると思うが、今回はスタイル重視でこのULTRONを選んだ。

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目盛りからもわかるが、本レンズの最短撮影距離は0.58mだ。ライカM4は距離計連動が0.7mのため、0.58m~0.69mは目測での調整となる。
これはデジタル機での利用を考慮したことらしいが、M4で使うことになる自分にはあまり関係ない。
最短撮影距離を確かめたいだけでデジタル機も欲しくなるから怖い。ライカM10?値段が怖いなぁ。もしくはビゾフレックスを使う手も・・・。

Leica M4につけてみる

うーん!これはよく似合う。レンズ単体だとあれ?という感じだったが、装着すると印象がうって変わった。これはいい。

上から見てもよく似合っている。

斜めから見てもよく似合うな。ライカM4の質感ともバッチリ合っている。

こうやって装着しているとズミクロンを装着しているようだと錯覚しそうだ。いや、しないか・・・。

レンズは重い方だが、ライカM4自身もずっしりしているので、重量バランスはいい具合だ。

作例

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, Kodak GOLD 200

現代レンズということで解像度は問題なし。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, Kodak GOLD 200

コントラストの高い場面だけど、暗所は持ちこたえてる方だと思う。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, Kodak GOLD 200

非常に日差しの強い場面だったので相当絞ったと思うが、給湯器の文字が見えそうなくらいくっきり写っている。スキャンの解像度を上げれば文字が見えると思う。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, Kodak GOLD 200

除草の仕事を請け負っているヤギ。陰での撮影だから開放気味であると思うけど、毛並みが潰れず1本1本描写されている。色のりもいい。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, Kodak GOLD 200

これも明暗の激しい場面である。明るいところはもちろん、右手前の暗い部分も結構持ちこたえている。

よく見るとニコンのカメラを持ったご主人にガン見されているな。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, Kodak GOLD 200

列車の窓を額縁のように。

この須磨駅は海水浴場が隣接しており、ここから見る海の景色が好き。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, Kodak GOLD 200

ミラーが折れ重なったオブジェ。フィルム写真というかデジタル機で撮ったかのような質感だ。

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Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, FUJIFILM Velvia 50

ホームのタイル。タイルの模様がしっかり表現されている。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, FUJIFILM Velvia 50

梅田ではおなじみの桜橋口の横断歩道。

Leica M4 + Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM, FUJIFILM Velvia 50

階段から大屋根までよく写っている。

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まとめ

ライカのレンズは尋常じゃないほど高騰しているから、コシナのレンズはライカM4に組み合わせるレンズとしていい選択肢になるんじゃないかってのが率直な感想だ。

筐体の質感は非常に良く満足度は高い。そして現代レンズだから写りもいい。ライカM4と組み合わせたスタイルはとても似合っている。
ただ前面のゴムが目立って安っぽく感じるのは否めないのと、文字の主張が強いところがちょっとと感じる。逆にウィークポイントはそれぐらいだと思うから、そこにに目をつむれるならいい選択肢になるだろう。

フードをつければまたひとつスタイルが変わるだろうから、余裕を見て買い足したい。

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