ヘクトール5cm用フィルターがユーエヌから発売されたのですぐさま予約購入した。
ヘクトールのフィルター問題
話の前談として、ヘクトール 5cmは1930年から発売されたレンズだ。従前から発売されていたエルマーに比べ明るさが1段改善されたF2.5となり、F3.5だとしんどい少々暗い場面でも撮影が可能になった。
一般的にエルマーと比べるとソフトな写りをすると評されることが多く、ポートレート向きとされるレンズだ。ただ開放でも合掌点中心部は見事に解像するため、芯のある写りというのが正解か。
この当時の技術だと明るくするためにはレンズ口径を大きくする必要があり、このヘクトールも多分に漏れずエルマーの19mmから20.5mmへ大きくなった。
さて問題は、この20.5mm用のフィルターなんだけど、全くというほど見かけることがない。
そもそもライカ純正のフィルターだとA36フィルターになるが、A36といえば被せ式のフィルターのため、レンズの縁にある絞り値レバーが動かせず、普通なら使いたいとは思わないだろう。
となるとねじ込み式のフィルターしか選択肢がなくなるのだか、これが全くというほど売っていない。20.5mmというフィルター径のレンズがないのだろうか?
前述したけど芯のある写りが楽しく撮影に持ち出したいが、このヘクトールもかなりの値上がり傾向であるし、しかも貴重なレンズであることから極力保護してやりたい。
そんなユーザーの悩みを聞いてくれたのかユーエヌからヘクトール用のフィルターが発売された。プレスリリースを見かけた瞬間に予約し購入した。
eins SUPER PROTECT FILTER 20.5mm(UNX-9627)
ユーエヌからeins SUPER PROTECT FILTERシリーズとして限定発売された。ガラスはあの独ショット社製を採用しているという。
einsはアインスと読むらしい。読みからしてドイツ語だろう。テクノグループであるクラフトワークの1曲「Numbers」にもEins、Zwei・・・と歌詞があったから間違いない。
右下の「マイスター」と買いてあるマークがどことなくライカを意識した感じだ。
撥水コートに防油コートなどまさに現代フィルターという感じだ。
フィルターと脱着時に使用するゴム板が付いていた。
フィルターのコーティングがはっきりわかる。レンズ自身はノンコートだから日差しが強い時の描写がよくなりそうだ。
デザインから統一を図ったのだろう、フィルターを付けても違和感がなくかなり良い感じだ!
おわりに
ヘクトールユーザ待望のフィルターが発売されたわけだが、かなりニッチな市場のため、限定発売となっている。こういうのは売り切れたら次がない。欲しいと思ったらぜひ買っておこう。
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