ワンコインで売っていたので購入してみた。
概要

ニコンのコンパクトフィルムカメラである。いわゆる「プラカメ」の一種。
ニコンのこういったカメラは案外少なく、その中だとピカイチニコン「L35AF」やニコンミニ「AF600」といった機種が代表的だ。どちらも広角の単焦点レンズを搭載したカメラではあるが、このカメラには38mm-105mmのズームレンズが搭載されている。

レンズの前にカバーが搭載されており、電源をオンにするとキュイーンとカバーが開く。電源オフ時の普段はカバーが閉じているので、キズやホコリからレンズ表面を守ってくれている。

ズームで鏡筒を一番長くするとこんな感じになる。思ったよりも伸びるので初見では驚くだろう。

軍艦部はご覧のとおり。
左から電源ボタン、真ん中がフラッシュやタイマー等が設定できるボタン、右が上からシャッターボタン、ズームボタンの配置だ。普段からカメラを使っている人ならパッと見てすぐ使えるインターフェースになっている。

この時代は廉価機種でもまだ日本製だ。

背面もシンプルだ。
左上のボタンで日付の設定ができる。その右にはパノラマで撮影できる切替スイッチがある。実家のアルバムを漁ると何枚かはパノラマで撮影されたものが出てくる。懐かしいね。
左中段にはフィルム室の中が見える窓があり、今入っているフィルムのパトローネがわかるようになっている。

背面右のカバーを外すと電池室がある。使用電池はCR123A。この時代のカメラ用電池って結構高い…。

ストラップはニコンの刻印がされたものが付いてきた。

カメラ正面に向かって右側面には裏蓋を開閉するロックがある。これを上にずらすと裏蓋が開く仕組み。

裏蓋を開けてみた。自動巻き上げなので、フィルムをセットし一定のラインまで伸ばすと、自動でカウント1まで巻き上げされる。巻き戻しも自動。
レンズは裏蓋側もマルチコーティングされているのがわかるね。
作例











ニコンから発売されたカメラだけあってそつなく写る印象を受けた。フラッシュも内蔵されているので、室内はもちろん、日陰の多い場面でも撮影に困ることはないだろう。逆光耐性も案外あってスナップにも使える。
あと当たり前だけどズームができるというのはやっぱり便利で、カメラを構えているこの場から欲しい画角の写真が撮れるのはいいね。
残念な点を挙げると、AFの精度が結構低くピントを外している写真が散見された。デジタルだとピントを外した写真はすぐ削除してしまうだろうし、こういうのが残るのはフィルムならでは。ただAF精度の低さはこの個体の問題かも。ワンコインだし仕方ないね。
遊びに使うカメラとして軽いしもってこいだ。
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