概要

コニカの交換レンズである。マウントはARマウント。ARマウントはオールドレンズ界隈でも少々マイナーなマウントかもしれない。
レンズ自体は50mmの焦点距離でF値は1.7、この時代によくあるスペックである。
このレンズの名前であるヘキサノンといえば、コニカの前身である小西六時代からの伝統的ブランドである。名前からして写らないわけがない。期待が持てる。
フィルター径はφ55。ミノルタ(φ49)やニコン(φ52)よりも標準レンズにしては口径が大きめ。

少し絞るとこんな感じ。
絞り羽根は6枚。たまたまだと思うが、絞り羽根も「ヘキサノン」だ。

シンプルなマウント部だ。
なんだか数字が刻印されている。よくあるのは製造年月や製造工場を表す数字だけど、これはなんだろうね。よくわからない。

鏡筒部には距離指標のほか、焦点距離が書かれている。

最短距離は45cm。テーブルフォトにも活躍できる。
ちなみに下段の絞りを「AE」にセットし、対応するボディに装着すればAE対応になる。

無限遠だと大変コンパクトだ。
カメラに装着

コニカT3に装着。
無骨なボディにコンパクトな標準レンズなので一瞬どうかと思ったけど、レンズ口径がφ55あるのでコンパクトなレンズでもボディに負けずよく似合っている。
作例






ヘキサノンといえば硬めの写りをするイメージがあったけど、このレンズは適度に柔らかく、どんな場面でもそつなく使えそうだ。時代も新しくコーティングはしっかりしており、色乗りも十分。ARマウントのはじめの1本にもってこいだ。
ただニコンやキヤノンに比べると弾数が少なく、カメラ屋の店頭で見かけることが少ないのがキズ。店頭で並んでいても数千円で購入できると思う。見かけたら1本購入しておいても損はないかも。
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